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こんにゃく界の革命児

こんにゃく界の革命児

こんにゃく畑

こんにゃく界の革命児をご存知でしょうか。
東南アジア原産のこんにゃく芋。
山界の珍味を全国民が知るほどまで流通させた革命児。
この人がいたから、現在のこんにゃくがあるといっても過言ではありません。

こんにゃく界のスーパースター。
こんにゃくの神様。

中島藤衛門

こんにゃく史に名を刻む。
大革命を起こした人物です。

革命児、中島藤衛門

中島藤衛門(中島藤右衛門)
常陸国久慈郡諸沢村
1745-1826年(江戸時代)
この人が、こんにゃくの神様です。

名前は、中島藤衛門(中島藤右衛門)
江戸時代後期に常陸国久慈郡諸沢村でこんにゃくを作っていた、ただの農夫です。

この人物がこんにゃく界に革命を起こした結果、財政難の水戸藩に大きな利益を生み、飢餓の多かった山間部の村々を、富を産む地域に変貌させたのです。

その技術は水戸藩独占の技術と専売の権利となり、藤衛門はその功績の為、水戸藩より「名字・帯刀・麻カミシモ」下記の着用を認められました。

凄いぞ藤衛門!!

村の説明もいれておきましょう。
当時の藤衛門の村の土地は、良い田畑に向く場所が非常に少なく、こんにゃく以外の農作物が育たないような土地だったようで、利益も低いこんにゃくを一生懸命育ててどうにか生計を立てているような村だったようです。

地図で場所を検索してみよう。

間違いなく山間部の田舎です。

藤衛門はその村でこんにゃくに革命を起こし、自分の村と周辺の村々含めて富を生み、飢餓に苦しむ山間の村々を潤わせました。

さぁどんな革命だったのでしょうか。

こんにゃく革命

こんにゃく革命を語る上で欠かせないこんにゃく芋については、別の記事に詳しく書いていますので、ぜひ読んでみてください。

画期的な大発見

こんにゃく革命は、保存方法の革命でした。
この藤衛門の画期的な手法により、こんにゃくの保管と流通が抜群に良くなったのです。

こんにゃくは芋から作る。
藤衛門は、これを覆しました。

こんにゃく芋

こんにゃく

これまでのこのようなこんにゃくの製法を、以下のように変えました。

こんにゃく芋

こんにゃく粉

こんにゃく

そう!!
藤衛門は、こんにゃく芋の製粉化に成功したのです!

強い凝固能力を持つ食材は、ゼラチン、寒天、蒟蒻など、自然界に非常に少ないです。

凝固能力を残して芋を粉末にする。
粉からでもこんにゃくを作れる粉を作る。

この研究が簡単な訳がありませんでした。

しかし、研究は成功しました。
そして、この技術は革命だったのです。

ヘッドラーイト
テールラァァーイト
旅は〜まだ〜おわら〜ない〜。

革命前のこんにゃく

こんにゃく芋

革命以前のこんにゃくは、保管と流通が芋のままでした。
芋のままだと痛みやすいです。

こんにゃく芋は、きちんと保管すれば、全く問題ないのですが、出荷するとなると話が違います。
衝撃に弱いのです。
これは流通するうえで致命的でした。

隣の町内から豆腐を運んでくるのとわけが違います。
山界の僻地から、芋を運んでくるのです。

また芋がでかいのです。
そして重い。

こんにゃく芋1個で1.5キロくらい。
それで痛みやすいのだから流通しませんでした。

そのため珍味になりました。

貴族や上流階級の食べ物として嗜まれ、松尾芭蕉に実に面白い食べ物と歌われても、町民まで届けられない食材でした。

革命後のこんにゃく

革命以降のこんにゃくは、保管と流通が抜群に簡単になりました。

衝撃に非常に強い。
そして軽い。

どこにだって運べます。
どこにでも保管できます。
非常に傷まなくなりました。

そして必要分のこんにゃくが作れるようになりました。
少量の粉を持ち運び、料理人は蒟蒻を料理に使ったでしょう。
乾物となったこんにゃくは、非常に便利です。食感も面白く料理人の想像力を刺激した事でしょう。

ちなみに。
芋からは4倍くらいの量のこんにゃくができます。
粉からはどのくらいの量のこんにゃくが出来ると思いますか?

なんと約40倍。
凄くないですか?
たった25gの粉で1キロ近いこんにゃくが作れます。

そして、こんにゃくは糊としての使用方法も有ります。
布、紙、糸などに塗り込み、強度を上げ防水性を持たせます。

紙衣や傘、染めなど。
用途は飛躍的に広がり、需要は増大しました。

まさに革命。
どれほど保管と流通の面で革命だったでしょうか。

中島藤衛門
この人がこんにゃくにした功績は本当に凄いです。

まとめ

類を見ない謎の食感を持つ山界の珍味。
こんにゃく:蒟蒻

流通の難しさから町民が口にすることは珍しく、山間部で地産地消されていた特産品。
藤衛門が革命を起こし、江戸と大阪に流通したこんにゃく。
この食材は、全国の料理人から家庭料理にまで浸透し、日本食の中で立ち位置を確立していくことになります。

こんにゃくの性質を残したまま製粉する技術の開発
これにより保管と流通に革命が起き、日本人の誰もが知る食材となりました。

この農夫にしてこんにゃくを研究した人物
こんにゃく業界の神様

中島藤衛門

史に名を残す人物のご紹介。
いかがでしたでしょうか?

興味が湧いたら、こんにゃくを食べよう(笑)

味噌田楽でどうぞ!