「こんにゃくに包丁を使わない方が良い」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
では、なぜこんにゃくには包丁を使わない方が良いと言われるか、ご存知ですか?
今回はこんにゃくに包丁を使わない方が良いと言われる理由について、説明します。
なぜこんにゃくを包丁で切ってはいけないのか
こんにゃくは包丁で切ってはいけないと言われている理由は以下があげられます。
・金気を嫌う
・見た目
・味の染み方
金気を嫌う
鉄の包丁で切ると変色や味が落ちたりする食材があります。
そのような食材を「金気を嫌う」と言います。
こんにゃくは、その代表の一つです。
そのため、包丁を使わないほうが良いと言われます。
アルカリ性の「アク」により作られるこんにゃく。
鉄などで切ると酸化して味が落ちるという理由が一般的です。
おちょこの縁でちぎったり、手でちぎったりするのが主流です。
セラミック製の包丁なら鉄ではないので問題ありません。
見た目
料理には見た目が大事ですよね。
包丁を使わずに切ることで、美味しそうに見えるというのもひとつの理由です。
手でちぎると、田舎っぽい見た目になります。
素朴な食材は、小奇麗にするより手作り感があったほうが見た目が楽しめます。
また、基本的に脇役食材のため、周りの食材の見栄えを上げる事もできます。
味の染み方
こんにゃくをちぎると断面がデコボコになります。
表面積が包丁で切るより広くなるため、味が染み込みやすくなります。
表面積が大きくなればなるほど味が染み込みます。
そのため、手でちぎると煮物も美味しくなるなんて言われます。
まとめ
こんにゃくに包丁を使わない方が良いと言われる理由について、説明してきましたがいかがですか?
個人的に一番の理由は、切る際にツルツルして切りづらいことと、味が染みづらいからだと思います。
ここまで説明してきましたが、包丁を使ってはいけないというわけではありません。
私自身、こんにゃくを切るときに包丁を使っています。
私が包丁を使う理由は、薄切りで刺身こんにゃくにする場合、包丁で切ったほうがなめらかで舌触りが良いためです。
また、ぶつ切りでこんにゃくの弾力をメインで使いたい場合も、しっかりと包丁で四角く切ったほうが、こんにゃくの弾力が上がります。
こんにゃく名人の私の爺様も、集落で一番美味いこんにゃくを作る婆様も、包丁を使ってました(笑)
そして、ものすごく美味しかったことを覚えています。
包丁、スプーン、手でちぎる。
包丁を使うかどうかは、こんにゃく料理に合わせて味付けと食感を基準に考えて選んでみてください。