こんにゃく料理を美味しく食べるおすすめの切り方とは

様々な切り方のこんにゃく

料理をする前に、こんにゃくをどんな切り方にするか、悩んだことはありませんか?

実は、こんにゃくは切り方によって楽しみ方が変わります。
この記事では、切り方によるこんにゃくの特徴(食感・味の染み方など)と、切り方にあった調理方法をご紹介します。
これが分かれば、応用が出来るようになり、こんにゃくの切り方に悩まずに料理の下処理が出来ます。

せっかくなのでぜひ試してみてください。

こんにゃくの食材としての特徴

こんにゃくの食材としての特徴は以下のようなものがあります。

ブッツリと歯切れのよい歯ごたえ
ツルツルと舌に当たる舌触り
歯茎にまで当たる弾力
染み込む味わい

これらの特徴を活かすために、こんにゃくの切り方が変わってきます。
切り方も「包丁、おちょこ、手でちぎる」など様々です。

こんにゃくには、多くの切り方が存在します。

・刺身こんにゃくや炒めものに使われる薄切り
・煮物系や炊き込み系によく使われる細切り
・炒め系や汁物、煮物系によく使われるぶつ切り
・味噌田楽やおでんに入っている三角形
・屋台や土産屋で売られている丸形
・こんにゃくの特徴を楽しむ為、その他の独特な切り方

これらの切り方は、こんにゃくの特徴を楽しむために考え出されたものです。
食感や舌触りなど口に入れた時のこんにゃく持ち味を楽しむために、様々な切り方が生まれました。

そして、切り方によって向いている味の付け方が変わってきます。

こんにゃくの切り方の種類と特徴

こんにゃくの切り方で特に変わるものは、味の染み方食感です。

こんにゃくにどのように味をつけるのか。
焼付けるのか。
煮付けるのか。
味のついた他の食材と一緒に食べるのか。
こんにゃくを切る上でとても重要です。
細切りや薄切りなど多様な切り方がありますが、味の付け方が切り方の基本的な考え方になります。

そして、こんにゃくの食感
舌に当たる食感を楽しむのか。
歯ごたえの食感を楽しむのか。
歯茎に当る食感を楽しむのか。
これは切り方で、明らかに変化します。

こんにゃく料理を考える上で、切り方は重要です。

こんにゃくは様々な切り方をすることができます。
・薄切り
・細切り
・ぶつ切り
・その他、特殊な切り方

以下では、こんにゃくの切り方による味の染み方、食感、おすすめの料理などについて、それぞれ説明していきます。

薄切り

薄く切ったこんにゃくです。
こんにゃくの薄切り

代表的な使われ方

刺身こんにゃく
他にも、炒めものなどに向いています。

味の染み方について

タレやソースを付着させやすいのが特徴です。
表面積が広く、味を付着させやすい切り方です。

食感について

舌触りを一番楽しむことができる切り方です。
ツルツルの食感が楽しめます。

歯切れが良くすぐ噛み切ることができ、程よい弾力も楽しむことができます。
火通りも良いため、炒め物にも向いています。

細切り

細く切ったこんにゃくです。
細切りにしたこんにゃく

代表的な使われ方

煮物
炊込みご飯

味の染み方について

味を染み込ませるのが、一番簡単な切り方です。
表面積が大きく、細いため味が染み込みやすいです。
白滝や手綱切りなどの飾り切が、味を染み込ませやすいのはその理由です。

食感について

歯切れ、舌触りも他の切り方に比べると弱いです。
そのため、細切りは食感よりも味の染み込みやすさを重視した切り方といえます。

ぶつ切り

サイコロ状に切ったり、手で千切ったりした形のこんにゃくです。
サイコロ状に切ったこんにゃく

手で千切ったこんにゃく

代表的な使われ方

汁物
煮物
炒め物

味の染み方について

中まで味がしみるのは時間が必要です。
そのため調理方法は以下のようなものに合います。
・表面に強めの味をつけて食べる。
・煮物や汁物で、長めに煮付ける。

食感について

こんにゃくの舌触りと歯ごたえ楽しめます。
歯ごたえと歯茎にまであたってくる蒟蒻ならではの食感。
口の中で、確かな蒟蒻の存在感を楽しめます。

その他、特殊な切り方

おでんや味噌田楽の三角形
串に刺したものや丸こんにゃくなど
味噌田楽に使うこんにゃく

三角形に切ったおでんにいれるようなこんにゃく

代表的な使われ方

おでんや味噌田楽など、こんにゃく料理の代表的な料理

味の染み方について

非常に染み込みにくいです。
隠し包丁などの切り目や竹串を入れても、味が染みづらいです。
また、煮付けるのにも時間がかかり、火が心まで入るのに時間がかかります。

食感について

舌触りのツルツル感、歯ざわりのブッツリと切れる食感、歯で切られてもなお歯茎を押して上げてくる弾力など、こんにゃくならではの食感を一番楽しめる切り方です。

基本一口で食べきれず、噛み切るサイズに分けられていることが多いです。
ほぼ強制的に、こんにゃくの食感を味わうような料理になっています。

まとめ

こんにゃくの切り方は、こんにゃく料理にとって非常に重要です。

切り方によって味の付き方が変わることがあります。
ですが一番の理由は、食感が変わるからでしょう。

個人的な見解ですが、こんにゃくの存在価値は《食感》だと考えてます。

味を染み込ませるなら、もっと向いている食材があります。
大根やカブなどの野菜の方が味が染みます。

味を出す食材。
彩りを上げる食材。
豆腐、油揚げ、などの味を染み込ませる主役級の食材達。

そんな中、こんにゃくは他の食材が持たない食感で勝負してます。

だからこそ、こんにゃく特有の食感を活かせる切り方で、適した味の付け方を選んでいけたら良いと思います。